初詣合格祈願初級シスアド用語集 コンピュータシステム
処理の形態
- オンライン・リアルタイムシステム
- データが発生すると同時に要求された時間内に処理を完了し、結果を返す。
- タイムシェアリングシステム
- 大型のコンピュータを多数の利用者が端末から共同利用する。一定期間毎にCPUを別のジョブに使用権を渡す。(タイムスライシング)
- クライアント・サーバシステム
- サービスを要求するクライアントと、サービスを提供するサーバが協調して処理を行うシステム。
性能・障害管理
- RASIS
- Relibility(信頼性):正常に稼働すること。
Availability(可用性):いつでも利用できること。
Serviceability(保守性):故障を修復し利用できるようにすること。
Integrity(保全性):誤操作したり、データが破壊されないこと。
Security(安全性):許されたユーザしか使えないようにすること。 - フォールトトレラント
- システム要素に冗長性を導入し、構成要素に故障があっても、システム全体としては正常に動作する状態に保つこと。
- デュアルシステム
- 2系列の機器で構成し、同じ処理を行い、結果を照合する。
- デュプレックスシステム
- 2系列の機器で構成し、片側をオンライン処理、もう片側をバッチ処理で用いる。そしてオンライン系で障害が発生した時には切り替える。
- ホットスタンバイ
- 2系列の機器で構成し、片側でオンラインシステムを実行し、もう片側でもオンラインシステムを起動して待機させておく。そして待機系にいつでも切り替えられる状態にしておく。
- ロードシェアシステム
- 同一の処理機能を持った複数のコンピュータによって、端末制御及びデータ処理を分担して実行するシステム。
- ボトルネック
- ある部分に障害が発生すると、システム全体に影響を及ぼす急所の部分。
- ロールフォワード法
- ある処理で障害が発生したとき、保存しておいたものを読み込み、その後の更新処理をやり直して、ファイルを復旧する手法。
- ロールバック法
- ある処理で障害が発生したとき、その処理の更新内容を元に戻すことで、ファイルを復旧する手法。
- パッチ
- ソフトウェアにバグが発見された場合に修正を行うプログラム。
- UPS
- 無停電電源装置。停電になっても、5〜10分間は電源を供給するので、その間に重要なファイルの保存やOSの終了操作を行うことができる。
RAID
- RAID
- 複数のハードディスクを一体にして大容量化し、同時に複数のドライブにアクセスすることで高速化する。また、故障したドライブを切り離すことで、システムを停止することなくアクセスできる。
- ディスクストライピング
- 複数のディスクにデータを分散して記録することで、並行にデータの転送ができるため、読み書き時間が短縮できる。
- ミラーリング
- メインのディスクの内容をそのままバックアップ用のディスクにコピーする。
- デュプレキシング
- ディスクの内容をそのままバックアップ用のディスクにコピーし、更にインターフェースカードを含めて二重化する。
ROM
- マスクROM
- 製造段階で内容が書き込まれる。書き込み不可。
- PROM
- ユーザーが一度だけ書き込み可能。
- EPROM
- 特別な機械を使って書き込み可能。電気的に書き込み、紫外線照射によって消去する。
RAM
- DRAM
- 電荷の有無で情報を記憶するため、リフレッシュが必要。メインメモリやVRAMに使用される。
- SRAM
- 回路で情報を記憶する。速度はDRAMより速く、2次キャッシュに使用される。
- 2次キャッシュ
- メモリ速度とCPU速度の差を埋めるために、緩衝的な役目を果たす。
- VRAM
- ディスプレイにデータを表示させるための作業域。
ディスプレイ
- RGB方式
- R(赤)、G(緑)、B(青)の組合せで色を作り出す。
- インターレス方式
- 1画面を2回の走査で表示する。(CRTディスプレイ)
- ノンインターレス方式
- 1画面を1回の走査で表示する。(CRTディスプレイ)
- TFT液晶
- 画素(ドット)が全て制御されている(アクティブマトリクス方式)ので、表示速度が速く、表示品質も良いが、高価である。
- STN液晶
- 構造が単純(単純マトリクス方式)なため、品質は劣るが、安価である。
プリンタ
- ドットインパクトプリンタ
- インクリボンの裏からヘッドで叩く方式。二重伝票などの複写印字に適している。(印刷音がうるさい。)
- インクジェットプリンタ
- インクを細かいノズルから吹き付けて印字する。(安価で、印刷音が静かである。)
- 熱転写プリンタ
- 熱を加えてインクリボンのインクを紙に転写する。感熱紙を使えばインクリボンが不要。(静かだが、ランニングコストが高い。)
- レーザープリンタ
- コピー機と同じ原理で印字する。(印刷が速く、静かだが、プリンタ自体が高価である。)
インターフェース
- RS−232C
- シリアル・インターフェース。パソコンとモデムを接続するときはストレートケーブル、パソコン同士を接続する時はクロスケーブルを用いる。
- セントロニクス
- パラレル・インターフェース。プリンタなどを接続する。
- IDE
- ハードディスクの標準インターフェース。E−IDEでは、プライマリとセカンダリの2つのポートに2台ずつ、計4台の機器を接続できる。
- SCSI
- ハードディスク、スキャナ、MOなどを接続する。機器を数珠つなぎ(ディシーチェーン接続)にすることができ、最大7台までの接続が可能。また、末端の機器にはターミネータ(終端器)が必要である。
- USB
- キーボードやマウス、シリアルやパラレルを統一したインターフェース。ツリー構造で最大127台の機器を接続できる。
- IEE1394
- マルチメディア機器の接続インターフェース。最大63台の機器を接続できる。
- IrDA
- 赤外線機器を使ってデータ交換を行うための規格、及びインターフェース。
- 拡張バス
- コンピュータ内部でデータを一括してやり取りするための共通の信号路。PCIバス、ISAバスなど。
プログラミング言語
- 原始プログラム
- プログラミング言語で書かれたプログラム。
- 目的プログラム
- 言語翻訳プログラムにより、原始プログラムを機械語に変換したプログラム。
※言語翻訳プログラムの種類…コンパイラ、アセンブラ、インタープリタ - ロードモジュール
- 連係編集プログラムにより、目的プログラム間の結合や編集を行い、最終的に実行可能となったプログラム。
プログラミング言語の種類
- アセンブラ言語
- 1つの命令が機械語と1対1で対応している言語。
- COBOL
- 主に事務計算用に使用される言語。(コンパイラ言語)
- Fortran
- 主に科学技術計算用に使用される言語。(コンパイラ言語)
- C言語
- ワークステーションやパソコン、メインフレームなど幅広く使用され、汎用性が高い。最近ではC++が登場している。(コンパイラ言語)
- BASIC
- 8ビット時代のパソコンで主に使用されていた言語。命令文を1行づつ翻訳し、実行する。(インタープリタ言語)
- Java
- C++に近いオブジェクト指向型言語。機種の種類に関係なく実行できる。
※オブジェクト指向型言語…データの値とデータの操作をオブジェクトというモジュールで一体化し、プログラミングを進めていく言語。
データベース
- 概念スキーマ
- データベース全体の構造を定義したもの。
- 外部スキーマ
- 応用プログラムやユーザから見たデータベース構造を定義したもの。
- 内部スキーマ
- 物理的な記憶媒体への格納形式を定義したもの。
- ビュー表
- 関係データベースの表に関係演算などを施してできた仮想表。データは物理的に存在する実表から参照される。
LANの配線デザイン
- スター型
- 交換機やハブ、ホストコンピュータを中心にして、各コンピュータを放状に配置する。障害発生時には原因を突き止めやすく、管理しやすい。
- バス型
- 1本のケーブルに各コンピュータを接続する。配線が比較的容易である。
- リング型
- リング状のケーブルに各コンピュータを接続する。1台のコンピュータがダウンするとLAN全体がダウンする。
LANの種類
- イーサーネットLAN
- バス型のLAN。データ伝送にはCSMA/CD方式を用い、データ送出の際、回線の状況を調べ、回線が空いていれば送出し、空いていなければ一定時間待ってから再送出を行う。
接続されたコンピュータが一斉にデータを送出した場合、負荷が大きくなる。
10BASEケーブルを使用する。(10BASE5、10BASE2…同軸ケーブル。10BASE−T…ツイストペアケーブル。) - トークンリングLAN
- リング型のLAN。リング内にはデータを転送するトークンが高速で巡回している。
トークンはリング状に1つしか存在せず、データを運んでいない空いたトークンを捕まえたコンピュータだけがデータを伝送できる。(トークンパッシング方式)
トークンは各コンピュータに均等に回ってくるので、回線が込み合っていても、トークンを受け取ることができる。 - FDDI
- 二重の光ファイバーケーブルを用いたリング型のLANで、ノイズや磁気の影響を受けにくい。
- ATM−LAN
- 全二重の双方向通信が可能。
※ATM(非同期転送モード)…テキスト、音声、画像などのマルチメディアデータを53バイトの固定長セルで高速伝送する方式 - Fastイーサネット
- イーサネットLANを比較的安価で高速化できる。データ伝送にはCSMA/CDが用いられ、100BASE−TXケーブルが用いられる。
- 100VG−AnyLAN
- リピータ(ハブ)が送信権の管理を行い、リピータから許可を受けた端末だけが送信できる。
- ピアツーピア型LAN
- サーバを使わずに、クライアント間でサーバやクライアントの役目を果たす。ファイルやプリンタの共有が可能。
WAN
- 専用線網
- 特定の契約者が専用的に使用することを目的としたデジタル回線網。コストが高い。
- 公衆回線網
- 電話用に構築されたアナログ回線。
- 公衆データ網
- データ通信用に構築されたデジタル回線。
- パケット交換
- データをパケットと呼ばれる一定単位で伝送する。料金形態はパケット数で課金する。(DDX−TP、INS−Pというサービスがある。)
ISDN
- ISDN
- 電話、電信、データ網を統合し、あらゆる情報をデジタルネットワークを用いて伝送できる。
基本インターフェースの場合、最大3カ所までの別々の接続先と通信できる。 - TA
- 端末から出た信号の速度変換を行う機器。
- DSU
- コンピュータから出たデジタル信号を、データ伝送に適したデジタル信号に変換する機器。
- ダイアルアップ・ルータ
- 1本のISDN回線で複数のコンピュータを同時にインターネットに接続するルータ。
通信機器の種類
- ゲートウェイ
- プロトコルが異なるLAN同士を接続する機器。
- ルータ
- LAN同士を接続する際に、最適経路を設定し、不要なトラフィックを抑止する機器。
- ブリッジ
- アクセス方式の異なるLAN同士を接続する機器。LAN上にノードの増設を容易にする。
※ノード:パソコンやワークステーション。 - リピータ
- 信号を増幅するための機器
- トランシーバ
- パソコンとLANケーブルを接続する機器。
- モデム
- 端末からのデジタル信号をアナログ信号に変換したり、その逆の変換を行う装置。
インターネット
- インターネット
- 全米で軍事施設間の通信(ARPANET)を目的に構築されたことが始まり。プロトコルとしてTCP/IPを用いる。
- IPアドレス
- サーバに個々を識別させるための32ビットで構成された番号。
- DNS
- IPアドレスをドメイン名という識別名で人間にわかりやすい名前で、サーバを指定できるシステム。
- DNSサーバ
- ドメイン名をIPアドレスに変換するサーバ。
- PPP
- 電話回線を使ってインターネットに接続する際に利用されるプロトコル。
インターネットの活用
- WWW
- サーバに登録されている映像や画像、音声など、1つの画面上にされている情報を、クライアントとなるパソコンに転送して表示させる。
プロトコルとしてHTTPが用いられる。
データの転送要求は、データの格納場所であるURLを指定する。 - FTP
- インターネット上でファイル転送を行うためのプロトコル。
- Telnet
- インターネットに接続しているコンピュータに遠隔地からログインしてアクセスするためのプロトコル。
- anonymousFTP
- 接続先のコンピュータのIDとパスワードを持っていなくても、FTPを提供してくれるサーバ。
- Archie
- anonymousFTPサーバに記録されているファイルのリストを集め、必要とされるファイルのある場所を表示する。
- WAIS
- anonymousFTPサーバの情報からテキスト部分を取り出し、独自のキーワードによる検索情報を提供する。
- Gopher
- インターネットに接続しているホストにどのような情報があるのかを検索するシステムを利用して、主に文字情報を提供するサービス。
- ネットニュース
- インターネット上の電子掲示板。話題の種類によって細かなジャンル分けがされており、ディスカッションの場になっている。
電子メール
- SMTP
- サーバ同士でのメール交換を規定したプロトコル。
- POP
- パソコンとプロバイダのサーバ間のメール交換を行うためのプロトコル。
- IMAP4
- インターネットメールを受信するためのプロトコルの1つ。POPはサーバ上の全メールをダウンロードするが、IMAP4はサーバ上のメッセージを検索したり、受信したいメールのみダウンロードすることができる。
- MIME
- インターネットメールでテキスト以外のデータを送るための規格。
- BASE64
- バイナリデータを送信する場合に使用するエンコード方式の1つ。
※エンコード:暗号化、記号化。 - スパムメール
- 不特定多数に大量にばらまく、宣伝・勧誘メール。
LANとインターネットの接続
- ファイアウォール
- LANとインターネットの間に置き、外部からの不当なアクセスを防止する。
- プロキシサーバ
- 内部(LAN)から外部(インターネット)へのアクセスを制限するサーバ。また、クライアントに代わって、目的サーバへのアクセスを代理する役目も果たす。
パソコン通信
- オートダイヤル
- ホスト局に自動的にダイヤルすること。
- オートログイン
- ユーザID、パスワードを自動的に送出して、ネット局へ接続すること。
- コールバック
- アクセスしてきた方(ユーザ)に、された方(ホスト局)がアクセスしなおすこと。
商用データベース
- シソーラス
- データベースを検索する際に用いられる類語や関連語の辞典。
- フリーターム
- データベースを検索するときに用いる任意の用語。
- インハウスデータベース
- 企業内部で利用される目的で使用されるデータベース。
- リファレンスデータベース
- 記事や論文などの書誌情報や抄録を提供するデータベース。
- ファクトデータベース
- 産業統計などのオリジナル情報そのものを提供するデータベース。
- フルテキストデータベース
- オリジナル情報の全文を提供する。
その他のネットワークシステム
- グループウェア
- グループ作業を支援するシステムで、ホワイトカラーの生産性向上を目的として導入される。
- コミュニケーション支援:電子メール、電子会議室など。
- スケジュール支援:スケジュールの把握、会議室の予約など。
- ワークフロー支援:申請書、稟議書の承認・閲覧など。
- ドキュメント管理:マニュアル管理、雛形の流用など。
- イントラネット
- WWWサーバやWebブラウザなどのインターネット技術を利用した企業内LAN。
- エクストラネット
- 特定の企業間で情報をやり取りするシステム。EC、EDIなど。
マルチメディア機器
- グラフィック・アクセラレータ
- CPUに代わって3Dグラフィックスをリアルタイムに処理し、表示させる。
- ビデオキャプチャー・ボード
- 動画を入力するために、ビデオ信号をデジタル信号に変換する。
- サウンドボード
- 音を入出力するために、音声信号とデジタル信号の相互変換を行う。
オフィス環境
- グレア
- ディスプレイに照明の光が反射して文字が見難くなること。
- ゾーニング
- イスや机の配置のこと。
- VDT作業
- ディスプレイを見ながら行う作業。
その他
- アドインソフト
- 表計算などのアプリケーションソフトに、新たな機能を加えるためのソフトウェア。
- ドライバ
- 新しいハードウェアを追加したときに、そのハードウェアを使えるように新たに組み込むソフトウェア。
- オーサリングツール
- マルチメディアを扱う対話型アプリケーションソフトを作成するツール。
- プラグイン・ソフト
- ブラウザに各種の機能を追加するソフトウェアの総称。
- CGI
- Webサーバ上で外部のアプリケーションプログラムを実行するためのインターフェース。
- SNMP
- LAN環境において、広く用いられているネットワーク管理プロトコル。
- DHCP機能
- ルータなどにおいて、IPアドレスの設定を自動化する機能。
- SOHO
- コンピュータを使って個人が、自宅や小規模事務所で企業と同等のビジネスを行うこと。
- 禁則処理
- ワープロで特定の文字(、。¥$など)が行頭又は行末にならないように行の割付けを行うこと。
- プロポーショナルフォント
- 文字ごとに文字幅が異なるフォント。
- JANコード
- バーコード表記に併記されている数字表記。何らかの理由でバーコード表記が読み取れなかった場合、数字表記の内容を確認してキーボードから入力する。